老人ホームなび

法人ホームについて考える

老人ホームで行われる代表的な8月の行事

2019-10-07

老人ホームでは、入居する高齢者に季節感を楽しんでもらうことを理由に様々な季節の行事が開催されています。その中でも8月は夏真っ盛りであることから、施設ごとに趣向を凝らした夏らしい行事を組んでいる老人ホームが少なくありません。

そこで今回は、老人ホームで8月に開催されるイベントの中でも特に代表的なものをいくつか紹介します。

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8月の行事の定番:納涼祭

老人ホームの8月の行事の中でも一番定番として知られているのが、納涼祭です。納涼祭は夏祭りの一種として開催される行事の一つで、屋台を出したりミニゲームで遊ぶことができるようになっています。

ミニゲームに関しても夏祭りの定番としてヨーヨー釣りや輪投げなど、高齢者でも手軽にできるゲームを提供していることが多いです。この納涼祭の特徴は、高齢者だけではなく高齢者の家族や地域の人たちを巻き込んで開催することができる行事であるところにあります。

このため普段老人ホームに足を運ぶことがない高齢者の家族との交流の場として利用したり、地域交流の一環として利用するケースも少なくありません。また納涼祭ではお祭りでの定番料理を提供できるところも特徴の一つで、焼きそばやたこ焼き、かき氷など高齢者の昔の記憶を刺激するような食べ物を提供しています。

そうすることで思い出話に花を咲かせることができますし、普段はなかなか食べられない夏の風物詩を楽しむことができるのです。

夏祭りの楽しみの一つ・盆踊り大会

8月は老人ホームでも独自の夏祭りを開催していることが多いのですが、その中の一つとして人気を集めているのが盆踊り大会です。地域のイベントで盆踊り大会が開催されていることもあり、規模の小さい老人ホームの場合はそちらに足を運んでイベントに参加するというケースもあります。

ただ規模の大きい老人ホームの場合は老人ホーム主催で盆踊り大会を開催することもあり、自分で歩ける高齢者だけではなく車いすで移動する高齢者も一緒に輪の中に入って盆踊りを楽しむことが可能です。こちらの行事の特徴も、高齢者の家族や地域の人たちを巻き込むことができるという点が挙げられています。

また盆踊りだけではなく屋台やゲームなども開催されているので、納涼祭のコンテンツの一つとして盆踊りが組み込まれているケースも少なくありません。本格的な盆踊り大会を開催している老人ホームでは櫓などを手作りすることもあり、老人ホーム主催の盆踊り大会が地域イベントとして宣伝されることもあると言います。

また普段は車椅子で移動したり自分でなかなか動くことができない高齢者にとっては、活発に体を動かすことができるいい機会でもあります。そのため、普段はあまり他人と交流の少ない高齢者が他者と同じように交流できるという意味でも重要な行事なのです。

意外とできる花火大会

ほかにも8月ならではの行事として、花火大会を開催している老人ホームも少なくありません。花火などの火気を取り扱う場合は通常の行事よりも準備や注意しなければいけないことが多いため大変だという声もありますが、花火は夏ならではの風物詩として一番季節を感じることができるアイテムです。

このためきちんと安全に開催できるように配慮できる老人ホームであれば、手持ち花火を中心に花火大会を開催しているところもあると言われています。花火大会を開催する場所は老人ホームの周辺であったり、周囲に花火ができる場所がなければ遠出をして開催するということもあるようです。

ほかにも手持ち花火をうまく持てない高齢者が多い老人ホームやある程度広い場所で花火ができるところであれば、手持ち花火だけではなく打ち上げ花火など多彩な花火で盛り上げるということもあります。火傷をしてしまうなどの一定のリスクが考えられるので全ての老人ホームで開催されているわけではありませんが、8月の目玉行事として宣伝しているところも多いです。

バーベキューも8月の行事として人気

夏真っ盛りの時期は、暑さが原因で食欲が減退する高齢者も多いですよね。そんな高齢者の食欲を回復させたいという思いから開催される行事として挙げられているのが、バーベキュー大会です。バーベキュー大会では主に介護職員が肉や魚、野菜などを焼いて高齢者に振舞うという内容になっています。

老人ホームによっては高齢者がバーベキューを一緒に焼いたり、焼く前の肉や魚、野菜などの下準備を高齢者と一緒に行うということもあります。また普段はあまり食事をしないという高齢者も、バーベキューをすると良く食べるという話も少なくありません。

このバーベキュー大会の特徴は、屋外での食事の機会を設けることができる点です。老人ホームによっては屋内で食事をすることもありますが、ある程度の敷地があればテントやタープを張って屋外での食事とすることもできます。

そうすることで普段とは違う食事環境を楽しんでもらうことができ、より高齢者の意欲を刺激することができるのです。ただ8月は猛暑であることから、屋外で食事をする際には熱中症などの対策が必要になるのでその点を踏まえた開催となっています。

8月に開催される地域のイベントに参加することも行事の一つ

8月に老人ホームで開催される行事は、全てが老人ホーム主催のものというわけではありません。地域によっては8月に地域の夏祭りやイベント・行事が開催されていることも多く、町内会などに参加している老人ホームであれば参加を呼び掛けられることもあります。

そのため地域のイベントや行事に参加することを老人ホームの行事の一つとして組み込んでいるところもあり、特に8月はお祭り関係の行事が様々な地域で行われているのでそちらに高齢者と介護職員が参加するケースも珍しくないのです。

このように地域の行事を老人ホームの行事の一環とする場合、地域交流ができるという点が大きなメリットになります。老人ホームの種類によっては、地域との交流を重要視しているところも少なくありません。そのような老人ホームにとっては地域の行事に参加することは大きな意味を持っていますし、その地域に昔から住んでいる高齢者にとっては地域とのかかわりを継続できるというメリットがあるのです。

そのため老人ホームに入居している高齢者の地域性を維持できるという目的もあるため、8月に開催されるお祭りなどの行事やイベントは老人ホームにとっても重要な行事となります。